“ストレス社会”といわれる現代社会。カラオケなどで歌うとストレス発散になるという話は有名ですが、歌うことは心身の健康にたくさんの効果があります。今回は歌がもたらす効果についてご紹介します。
「なんとなくいいと思ってたけど…」という方にむけて具体的にどんな効果があるか紹介するよ!
歌うことで「幸せホルモン」が分泌される
歌うと脳全体が刺激され、幸せホルモンをいわれるセロトニンやドーパミン、エンドルフィンなどの脳内ホルモンが活性化されるといわれています。なんだか歌った後、スッキリしたり元気が出たという経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか。
また、お腹から声を出すと副交感神経が優位になりリラックス状態になるため、緊張や抑うつといったネガティブな感情から解放されやすくなります。ストレス解消につながるので、気持ちが自ずと明るくなるといわれていますよ。
さらに「歌うことが好き嫌い」にかかわらず、歌を歌うとストレスホルモンが減少することが証明されています。
引用:第一興商
※ストレスを感じると分泌される、唾液に含まれる「コルチゾール(ストレスホルモン)」とストレスマーカーとして研究に利用されることの多い「分泌型 IgA」という成分の量を歌唱前と歌唱後に測定したもの
歌うことで得られる効果
歌うことのメリットを紹介します。
筋力がUPする
腹式呼吸を意識して歌うと腹筋や横隔膜を使います。体幹、インナーマッスルが鍛えられ姿勢の改善に。また、腹式呼吸で1曲歌うと、発声運動・呼吸運動・腹筋運動によって100m走ったのと同じくらいのカロリーを消費するという説があるほどです。
免疫力がUPする
自律神経のバランスが整いやすくなり免疫力が上がるといわれています。また、筋肉運動が促され、血管が収縮することで血液循環がよくなり全身の血行を促進。全身の細胞が活性化されるので免疫力がアップにつながります。
口や喉の状態を良好にする
唾液腺は筋肉につながっているため、口の周りの筋肉を鍛えることで唾液の分泌も増え、感染症の防止、口臭予防や虫歯予防につながります。また、発声によってのどを鍛えることで、嚥下障害や誤嚥性肺炎のリスクを抑えるという研究結果も出ていますよ。
引用:第一興商
新陳代謝がよくなる
血液循環を促し、インナーマッスルも刺激するので新陳代謝がよくなります。体内の老廃物を、排出しやすくする効果があります。
歌うことはいいことづくめ
歌うことは身近な健康法。あまり歌うことが好きではない人、得意ではないと思っている人にも効果があることから、誰にでもできる手軽な方法だといえますね。
人は気持ちが落ち込んでいるときに、あえて「笑う」ことで沈んでいる気持ちを上げられるとことが科学的に証明されていますが、それに似ているのかもしれません。
本当に歌うことはいいことづくめ。ちょっと元気がほしいとき、歌ってみてはいかがでしょうか。ただし、喉締めには注意するようにしましょう。
参考:第一興商「カラオケ歌唱によるストレス改善効果に関する調査結果」