声帯閉鎖が大切と聞くのですが声帯の感覚がつかめません。どうしたら声帯の感覚をつかむことができますか。声帯のコントロールはみんなできるものなのですか?
❁回答❁
人は通常、普段の生活の中で声帯を開閉しています。
例えば、呼吸をしているときは声帯を開いて息を通していますし、
声を出すときは声帯を閉じて、そのすき間に息を通して振動させることで声のもとをつくっています。
意識しているかしてないかはさておき、声帯の開閉はできているということです。
ただ、体の感覚は1人ひとり違うので、その“声帯の感覚”となると
すぐピンとくる方と時間がかかってから「わかってきた」という方がいるようです。
声帯は体の内側にあり、普段の生活では見ることができません。
日常生活で意識することも少ないので、普通にしていたら
意外に存在自体の影がうすい部位かもしれませんね。
大きさも男性で約2cm、女性で1.5cm程と小さく、感覚としては細やかなものです。
ですから感覚がつかめないという場合は
まずは、細やかに注意を払って意識してみることからしてみるとよいと思います。
具体的には、
・息のみ(ハ~っ息を吐く)
・息をたくさん含んだ声(ため息まじりの声、ひそひそ声)
・張りのある声(できるだけ密度のある声)
これらを、喉周辺を意識しながらゆっくりいったりきたりしてみると
なんとなく感覚がつかめてくるかもしれません。
そこから始めて、コントロールしていくとよいと思います。
声帯のコントロールができると声の表現の幅がひろがりますし
力まずに声帯を閉じることができると
声量UPや声枯れの予防にもつながります。
自分の身体と対話するような感じで
リラックスしてトレーニングするとよいと思いますよ。
参考になさってみてください。
参考文献:AKIRA著「奇跡のボイストレーニング」つた書房