スマホやパソコンを見ることが多い現代人。気が付いたら姿勢が悪くなっていた…、首や肩が苦しい…など思い当たる方もいらっしゃるのではないでしょうか。声は身体が楽器なのでよい状態にしておきたいもの。そこで今回は巻き肩の改善ストレッチをご紹介します。
そもそも巻き肩とは?
巻き肩とは、肩が前に出て内側に巻いてしまっている状態をいいます。別名、前肩ということも。
長い時間前傾姿勢をとり続けることで、肩が内に巻いてしまうと、身体に緊張を引きおこし硬くなってしまいます。肩の位置のずれは、肩甲骨にも影響を及ぼし声が出にくくなる原因に。
他にも、肩こり、首こり、腰痛、頭痛、冷えや疲れなど…さまざまな症状に関係するといわれますよ。
巻き肩と猫背ってちがうの?
猫背は背中全体が丸くなってしまっている状態です。
猫背だけど巻き肩でないということは少なく、猫背は巻き肩がさらに悪化して肩甲骨や背中のところまで縮んで丸くなってしまうケースがほとんどだそう。
巻き肩になると胸の筋肉が縮まっていき、そこに繋がっている肩の後ろや肩甲骨まわりの筋肉が引っ張られてしまいます。その結果、背中全体が丸まってしまうのです。
もちろん猫背も歌ったり深く呼吸をするのに向いていない姿勢。巻き肩を治すことから、声を出しやすい身体をつくっていきましょう。
巻き肩改善ストレッチ
簡単に自分でできるストレッチをご紹介します。
「1,2,3,4,」とカウントしながら外側にねじる動きをくり返します。
①手のひらを外側にリズミカルに返す
出典:「自分でできる巻き肩改善ケア」佐藤青児監修(一部改変)
②①の位置から、手のひらを外に返したまま、手の甲でで太ももを軽く叩きながら動かす
出典:「自分でできる巻き肩改善ケア」佐藤青児監修
③手のひらを上に向け両手を広げたまま、肩を軽く上下に動かす
出典:「自分でできる巻き肩改善ケア」佐藤青児監修
④今度は両手を後ろに伸ばして、同様に手のひらを外側にリズミカルに返しながら動かす
出典:「自分でできる巻き肩改善ケア」佐藤青児監修
⑤④の位置から、手のひらを外に返したまま、手の甲を内側に寄せるように動かす
出典:「自分でできる巻き肩改善ケア」佐藤青児監修
※2回ずつ繰り返します。無理のない範囲で動かしましょう。
悪い癖をとってよい癖をつけていこう
通常、生まれつき巻き肩や猫背…ということはありません。巻き肩は、前傾姿勢で姿勢を崩した状態を続けて癖がついてしまった状態です。
勉強や仕事、スマートフォンなど肩が巻いてしまう原因は日常生活にあふれています。無意識のうちに症状が進んでしまった…、などということもよくあります。しかし、逆にいえばよい癖をつけていけば改善もできるということ。
筆者も巻き肩でしたがストレッチなどで改善しました。記事では実際にやってみてやりやすくて効果が出やすかったものを紹介しています。
思い当たる方は、声がもっと楽に出せるように巻き肩改善ストレッチを取り入れてみてくださいね。
参考文献:佐藤青児監修・さかえきみこ著「自分でできる巻き肩改善ケア」東京カレンダー