歌うときの息は、鼻から吸った方がいいですか?口から吸った方がいいですか?
❁回答❁
鼻と口の両方でいいと思います。
まず、歌っているときに鼻からか口からかを意識することで
不必要に体に力が入らないようにしましょう。
声は、喉の中にある声帯を息によって振動させることで生まれるので、
ブレスのときも喉周りのリラックスが重要です。
ですので、“たくさん吸う”を意識するのではなく、
自然に深く息が入ってくるイメージで
力を抜いて息継ぎするのが理想だと思います。
歌うときに息を吸うとき鼻から?口から?については、
さまざまな説があります。
例えば “全ての息をなるべく鼻からいれるべきだ”という指導者もいらっしゃいます。
その理由は、まず鼻からの方が喉の湿度が保たれること。
鼻には外からのホコリや異物を防いだり
体内に入る空気の温度を調節したりする機能があるので
喉への負担を軽くします。
他にも、鼻から息を吸い込んだ方が
・咽頭が下がり共鳴しやすく有利
・腹式呼吸につながりやすい
というメリットがあげられてます。
※↑これらのことは、実感が伴うことが大切ですので、気になる方は、口と鼻で息継ぎをしてみて「どうかな?」と試してみるといいと思います。
口は、通る息の量が鼻より多いので一瞬でたくさん息を取り入れられるのがメリットです。
ともあれ、鼻からでも口からでも、歌っているときは、
余裕をもって肺に息が入っている状態にしておくのが望ましいのは確かです。
その状態に持っていくことをイメージしましょう。
うまく体が使えるようになると、息が足りなくなることが減ってきます。
そもそも、ほとんどの人が、普通に話すときのように
適切な呼吸量を自分で調節する力が備わっているそうですよ。
歌うとなると構えてしまいがちですが…(^-^;
自分なりのよい方法を、その都度見つけていけたらよいと思います。
もし息の調整がうまくいかないと感じてもトレーニングすることで鍛えられます。
以上のことから、
口か鼻かどちらか一方でなければならないとというよりは
自分の状況に応じて両方使っていくのがよいと思います。
参考になさってください。
参考文献:チョン・ギヨン著「ボーカル力養成講座」yamaha music media ロジャー・ラブ著「実力派ヴォーカリスト養成術」RittorMusic